1850型Cタンク機関車

官設鉄道B2クラス


1850型蒸機のバラキットを完成させました。珊瑚模型から以前、ミニチュアスケールというブランドで発売されていた製品ですが、数年前に珊瑚から再発売になったものと基本的には同じです。

製品は晩年ののエアーブレーキ化されて、入換や専用線で働く姿で設計されていますが、これを明治時代の本線で働く姿に改造しました。

原形への改造の要点は、実物が改造されて側板が張り出したようになっているのを元に戻すため、サイドタンクとキャブの側板を新製しました。ここまでしなくてもキャブの前部を曲げ戻して、その継ぎ目はサイドにつけた鎧戸?で覆い、サイドタンク後部の切り欠き部も板を当てて、原型に戻された方もおられるようです。ボイラー上の急噴安全弁カバーは自作の挽物で、安全弁は台座ともエコ−の小型蒸気用ロストパーツに交換しました。ランプ掛けは、帯板から自作したものとエコ−のパーツを使用したところがあります。ロスコー式給油器やボイラー横の逆止弁、バックプレートなどはウィストジャパンのロストパーツを使用しました。

また床板は、0.25t洋白板に交換し、バッファーはダルマヤの可動式に交換しました。

足回りは、三点支持のイコライザー可動式に改造しました。メインロッドは下図のようにまず関節のピンのところに穴を開けてから糸鋸で┗┓型に切り込みを入れて関節部を二枚に下ろし?最後に六角頭のピン(ねじ)を入れて可動式に対応するよう改造しました。

またギアーは珊瑚の5500(新製品)用に打ち変えて、同社のギアボックスを使用したので、再生産品と同じになりました。モーターはマクソンの13mm径20mm長の円筒形コアレスモーターに交換しました。

この機関車は、蒸機ブレーキと手ブレーキの二系統のブレーキがそれぞれブレーキシューを持っているため足まわりが賑やかです。キットについてきたドロップ製のシューは形が気に入らなかったので削って小さくして手ブレーキ系に使用し、蒸機ブレーキ系は乗工社のHOj2100用のドロップ製のパーツを使用しました。ブレーキロッドは真鍮線から加工しました。

この機関車の上回りには、東武DRCのロイヤルマルーンを塗りました。


なおこの機関車の製作にあたっては、花光辰美さんの自作記事(TMS401号)と森川幸一さんのキット組み立て加工記事(とれいん152号)を参考にさせていただきました。


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