Tips & Bugs(雑記帳)

道具を使いこなす愉しみ


道具の値段 (97/12/21 99/8/13追記)


TMS97年12月号のハイスラー製作記で、浮津さんが工具の値段について少し書いておられますが、まさに同感です。パソコンでもビデオカメラでも少しまとまったことをしようとするとすぐ20万円ぐらいは機材購入に必要となるので、それらのホビーと比べれば模型用の工作機械は決して高い買い物ではないということです。

またパソコンやビデオは、性能の改革スピードが非常に早いのですぐ陳腐化してしまい、専門雑誌でコストパフォーマンスのよい新製品の広告を見る度に悔しい思いをさせられますが、模型用の工作機械ではそういうことは決してない?ので、精神衛生上もよいと思います。比較の対象がよくないかもしれませんが、マッキントシュのPLUSなどは、10年前には60万円近くしていたのに、現在はその百倍近いパワーを持ったマシンが20万円前後で売られています。私が15年前近くに購入したユニマット3型はまだまだ現役です。それに模型の真鍮製完成品に対する価格比で考えると模型用の工作機械は相対的には安くなっていると思われます。15年前近くユニマット3型はバーチカルユニットまで含めると15万近くしていたと思います。そのころ真鍮製日本型完成蒸機はまだ10万円台には乗っていませんでした。また現在ではボール盤などは性能・精度を気にしなければ、ホームセンターで中国製などの格安品が手に入ります。


最近購入した道具で、なんといっても一番良かったのは、遠藤機械の切断機です。これを使うと、貨車のエッチング板などはあっという間にバラキットに化けます。これを使うと蒸機の主台枠(フレーム)の切り出しなんかも朝飯前で、糸鋸とヤスリで削りだしていたことを思うと隔世の感があります。またTMS99年1月号の浮津さんの記事を参考に私も材料送り機を作ったところ、正確な幅の帯板が切り出せるので大変助かっています。


少ない手工具で器用に製作するのも模型の醍醐味でしょうが、道具を使いこなすのもひとつの楽しみ方だと思います。また道具を使いこなすのは、手先の器用さとはまた別の問題ですから、自分は不器用だと模型の製作をあきらめている方も 道具を使いこなすことによってすばらしい作品を作り出せるかもしれませんよ!

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