切断機材料送り機を作りました


 TMS99年1月号に浮津さんが、遠藤機械製手動切断機用材料送り機の発表をされています。私もあの記事を読んで欲しいと思ったのですが、記事中にあったパソコンプリンターの廃物利用の簡易型でも工作が大掛かりになるので、もう少し簡単に出来ないものかと考えていました。工具類を片づけていると、あまり使ったことのない小型旋盤(ユニマット3型用)のテーパー削りユニットの複式刃物台が出てきました。厚手の真鍮板の上にこの複式刃物台取り付け用のアダプターを旋盤から挽きだして半田付けしてあります。その上に複式刃物台を取り付けました。切断機本体には、ベースとなる12ミリ厚の鋼板に穴を開けるなんていうことは恐ろしくて出来ないので、簡易型の平行クランプで切断機のベースに止めてありますが、実用的には充分ですし、取り外しも容易です。

 材料の送りの懐が浅いのが欠点ですが、浮津さんの機械と同様にケガくことなく、0.1ミリ単位で幅の正確な帯材が切り出せます。ユニマット3型はもう製造中止ですが、他の小型旋盤でも同じようなテーパー削りユニットの複式刃物台はオプションとして用意されているようなので、旋盤をお持ちの方は作ってみられてはいかがでしょうか?私は二時間ほどの工作でした。

細部を明らかにするため下の二枚は露出オーバーです。


切断機送り機の概念図(赤が自作した部分です)

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