プリンターでデカールをつくる

 ALPSより発売されている熱転写プリンターMDシリーズでは、MD-5000以降の機種では、特色ホワイトという白のインクリボン?が用意されているので、クリヤーデカールに印刷することにより、白文字のデカールを自作することができます。

 私はマックを使って、デカールを自作していますので、その方法について解説します。なお私はマック使いですので、ウィンドウズについては知識がありません。したがってウィンドウズを使った場合のことは全く判りませんので、悪しからず・・・

私は少し古いPowerMac7100とMD5000を使っています。以前は、LC575を使っていました。メモリーさえ十分に搭載してあれば、少し古い機種でも問題ないです。なお私の7100はメインメモリ72MB積んでいます。


原稿を作る

a.手書きや写植で文字原稿を作る場合

紙に手書きや写植で文字を書いたものをイメージスキャナで読み込みます。MD-5000は、擬似的に1200dpiの解像度を持っていますので、原稿が実寸の4倍で書かれていれば、1200/4=300dpiで読み込みます。その後閾値処理などをして最終的には白黒2階調(1bit)のファイルにします。最後に画像解像度を1200dpiに変更して印刷すると原寸のものができます。

もちろん実際の車両のナンバーや標記を写真に撮って、それをパソコンで画像処理しても、原稿は作れます。

b.フォトショップなどのペイント系ソフトで作成する場合

原稿の解像度を1200dpiに設定して、文字ツールで原稿を作成します。

c.ドロー系ソフトで作成する場合

ドロー系ソフトでベクトルフォントを使って原稿を作る場合は、解像度を気にする必要はありません。

なお客車標記文字のベクトルフォントを森井義博さん(Windows用)浦田勝彦さん(Mac用)が公開しておられます。


印刷する

MDプリンター用の特色ホワイトのインクリボンを用意します。特色ホワイトという白のインクリボンは、MD-5000以降の機種でしか使えないことになっていますが、それ以前の機種でも改造して使う裏技はあるようです(勿論これはメーカー保証外です)

まずクリアーデカールの大きさに用紙設定をします。用紙種類は平滑紙を選択します。

その後印刷を選択すると下のダイアログが出てきますので、特色設定のボックスをクリックしてから特色設定を選択します。

ここでは特色カラーを選択して、また上のダイアログに戻ります。

一度印刷しただけでは、白の細い文字はかすれやすいのと、下地が透けて見えるので三回ぐらい重ね刷りをします。そのためには最後の一回を除いては、ページ合成のボックスにチェックを入れておきます。こうすると印刷終了後用紙がプリンターから排出されません。

これで特製デカールの出来上がりです。

上記のダイアログの引用についてはアルプス電気の承認済みです。

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