ディテールの追加
■バルブギアー
バルブギアーは、パーツのコンビネーションレバー(E2771)とリターンクランク(E2774)、加減リンク(E2773)を使用し、他のテコ類は自作します。バルブスピンドルはパーツ(E2772)を使用してもいいです。
鉄道模型趣味2001年7月号・通巻684号 より転載 一部改変 機芸出版社了承済
これらの小さなテコ類は洋白板から切り出すより、洋白線から加工した方が楽ですし、曲がりにくいようです。関節は0.4ミリの洋白線を軽くカシメたのちハンダで固定します。
鉄道模型趣味2001年7月号・通巻684号 より転載 機芸出版社了承済
リターンクランクとエキセントリックロッドの固定は、図25のように洋白線と精密パイプより小さなピンを作ってハンダで固定します。
■上まわり
床板前部にランプ掛け(E1776)とつかみ棒(E1779)を取付け、連結器解放テコ(E1791,E1794)を取付けます。
キャブ内にバックプレートをつける方は、小型蒸機用バックプレート(E776)とディティールパーツ(E775)を使うと簡単です。
鉄道模型趣味2001年7月号・通巻684号 より転載 機芸出版社了承済
取付板は図のように加工し、真鍮線から加工したハンドブレーキをつけておきます。
塗装と仕上げ
これでCタンクは、未塗装完成となりました。このあと塗装とウェザリングが残っていますが、これらの実際はTMS誌上でも何度も詳しく解説されておりますので、今回は割愛させていただきます。
私は下回りを黒、上回りをマッハ調色塗料の阪急新マルーンとし、屋根のみは黒としました。また煙室は黒に塗り分けました。その後パウダーとアクリル塗料を使ってウェザリングしました。
最近は各種バラキットが市場に溢れており、蒸機を自作しようという方は少なくなってしまいました。とはいっても自作にはキット組み立てにはない面白さがあります。また今野さんもBタンクの記事の最後にかかれているように、最近の鉄道模型雑誌にはあまり「○○の作り方」といった工作解説記事がなく、それも自作ファンの減少を招いているのかもしれません。私も蒸機自作の楽しさをすこしでも体験していただけるきっかけになることを願ってこの記事を執筆させていただきました。
最後に本記事の執筆にあたり、いろいろ貴重なアドバイスを頂戴しました、今野喜郎氏や中村行男氏をはじめとするKKCのメンバーにお礼を申し上げて、結びの言葉とさせていただきたいと思います。