日立タイプCタンクの作り方
本記事はTMS683・684号に掲載されました

目次

1.はじめに

2.プロトタイプ 必要な工具

3.下まわり

4.上まわり

5.ディテール 塗装   

日立タイプCタンク製作のためのQ&A掲示板の記録
この記事がTMS誌に掲載された後半年間インターネット掲示板を開設した時の記録です。

よくある質問

今回機芸出版社のご好意により、記事全文をホームページ上で公開しています(一部改変)


はじめに
 "フルスクラッチビルド"というのは、工作派モデラーの夢のひとつではあります。小さな部品ひとつまで、市販のパーツを使わずに自分の手で作られたモデルは素晴らしいと思います。しかし、ロコ1両を作成するのに何年もかかっていては、途中で嫌気が差して投げ出す可能性も大ですし、フルスクラッチビルドするだけの時間をモデルに割くことの出来る方もあまり多くはないと思います。
 国鉄の制式蒸機に関しては、かなり以前から分売パーツやロストパーツなども充実しており、これらのパーツをうまく使用すれば、かなり気楽にロコを仕上げることもできましたが、小型蒸機に関しては利用できるパーツも少なく、ほぼフルスクラッチビルドに近いことを強いられるような状態が長らく続いてきました。ところが数年前よりエコーモデルから、中・小型蒸機用パーツが発売され、これを利用すれば、小型蒸機も比較的簡単にまとめることが出来るようになってきました。
 私もこのパーツを利用して1025タイプ(TMS646号)1100タイプ(TMS665号)とこのクラスのロコを2両作ってみて、ある程度のノウハウを得ることができました。そこで小型蒸機を自作される方が増えることを願って、自由形Cタンクの作り方を解説させていただきたいと思います。なおこの記事ではパーツを多用し、出来るだけ工作を省力化して短時間でまとめられることを基本としていますので、スーパーディテールモデルではなく、ある程度簡略化したモデルを目指しています。またこの記事で指定されたパーツが入手できないから作れないというのではなく、その部分を自作して頂いても結構ですし、ジャンク箱から引っぱり出した他のパーツを使うなどして、どんどん応用を利かせて頂きたいと思います。
 なおこの記事を書くにあたっては、今野喜朗氏の「Bタンクを作ろう・小型蒸機のABC」(TMS571〜577号)を参考にさせていただきましたので、お持ちの方は併せてお読みいただければ、ご参考になる点が多いと思います。ただ今野氏の記事は、パーツに依存せず出来るだけ自作するというポリシーで書かれておりますが、私の記事はパーツうまく利用することを基本としています。

というわけで使用するパーツは必然的にエコーモデルの製品が多くなっており、シリンダーまわりをはじめかなり多くの部分をプロトタイプの実物とは違ったデザインとしていることを最初にお断りしておきます。文中の(Exx)という番号xxはエコ−モデルの製品番号ですのでご参考にされてください=>エコ−モデル 東京都板橋区 TEL03-3969-6073


このコンテンツは、機芸出版社発行の鉄道模型趣味(TMS)誌 683号(2001年6月)・684号(2001年7月)に掲載されたものです。なおHP掲載にあたっては一部改変しています。

転載にあたっては、機芸出版社の許可を得ています。また本コンテンツに含まれる文章・写真・図面はすべてゆうえん・こうじと機芸出版社が著作権を保持していますので、無断転載・引用は固くお断り申し上げます。

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