車輪の軸孔にきっちり嵌るように自分で車軸を削り出すのは非常に難しいですし、既製の組立済みの動輪を分解して再組立するばあいも、分解するとスカスカになって弛んでしまうことも少なくありません。そういうときは、車軸にキズをつけて圧入するか、ロックタイトのような嫌気性固着剤を使って固定します。
車軸にキズをつける場合、簡易法としてラジオペンチなどで傷をつける方法もありますが、傷のつき方によっては動輪に振れがでたりすることも多いのでできれば、ローレットという傷をつける道具で車軸に傷をつけるのがベストです。上の写真は旋盤で車軸にローレットを切っているところです。車軸は普通の三爪チャックやドリルチャックでくわえると傷が付きやすいのでコレットチャックで加えます。ローレットという傷を付けるための円形の工具をホルダーにつけて、刃物台で保持しています。車軸に押し当てて手回しで旋盤をまわして、車軸に均一な傷をつけます。私はジャパンホビーツールから買った60番の平目のローレット駒とホルダーを使用しています。